稲田騒動(いなだそうどう)は庚午事変(こうごじへん)とも呼ばれ、1870年に当時の徳島藩淡路洲本城下で洲本在住の蜂須賀家臣の武士が、家老稲田邦植の別邸や学問所などを襲った事件です。
当事、徳島藩洲本城代家老稲田家(1万4千石)は、徳島本藩との様々な確執が以前よりあり、明治維新に伴う禄制改革を機に洲本を中心に淡路を徳島本藩から分藩独立させて稲田藩(洲本藩)の設立を目指すようになりました。こうした一連の行動に怒った本藩側の一部過激派藩士らが、明治3年5月13日(1870年6月11日)、洲本城下の稲田家とその藩士らの屋敷を襲撃した事で起きました。
洲本市立淡路文化史料館では、「庚午事変」のコーナーが常設展示され、事件当時の事を綴った稲田氏の家臣の手記などが展示されています。
洲本市立淡路文化史料館
兵庫県洲本市山手1-1-27
TEL 0799-24-3331
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